激情を秘めたエリート外交官は、最愛妻を啼かせたい~契約結婚なのに溺愛で満たされました~
 さっきまではブラックスーツを身に着け紳士的だった彼が、今はこんなにいやらしい姿で私を組み敷いている。

 そんな彼に見据えられ、体の中心がまた熱を持った。

「日菜子、入れるぞ」
「ん、あぁ……っ」

 太ももをつかまれ、大きく足を開かれる。
 熱いたかぶりを押し当てられ、恥じらう暇もなく甘い声を上げた。

 愛撫だけで絶頂しもう体に力が入らないのに、さらに大きな快楽を与えられなにも考えられなくなる。
 逞しい体が動き容赦なく揺さぶられる。ギシギシとベッドがきしみ、一緒に視界が激しく揺れた。

 うるんだ視界に映るのは、私に覆いかぶさる亮一さん。
 いつもの優しい笑顔ではなく、欲情をむき出しにした男の顔があった。

「あ、まって……。もう……!」

 容赦なく最奥をあばかれ悲鳴をあげる。

 絶え間なく快楽を与えられ続け、頭がおかしくなってしまう。
 シーツに後頭部をこすりつけ、必死に首を横に振る。

「待って」と懇願する私を見て、彼は「待つわけないだろ」と目をすがめて笑った。

 その荒っぽい表情にぞくりと肌が粟立つ。

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