激情を秘めたエリート外交官は、最愛妻を啼かせたい~契約結婚なのに溺愛で満たされました~
ホテルで話をしようと彼女を呼び出し、その後日本大使館に移動したらしい。
亮一さんは、「薬を盛られたくらいで俺が好きでもない女を抱くわけがないのに」と苛立たし気に吐き捨てる。
「でも、あの夜亮一さんは私を……」
私がつぶやくと、彼は眉をひそめた。
「あの状況で、ずっと想い続けていた女性に目の前で帯をときながら『好きにしてください』と言われて、理性を保てるわけがないだろ」
「待ってください。ずっと想い続けていた女性って」
「君に決まってる」
信じられなくて息をのむ。
だってこんなの、自分に都合のいい夢を見ているみたいだ。
「出会った頃は妹のようにかわいがっていた。でもどんどん綺麗になっていく日菜子を見ているうちに、好意を抱くようになっていた」
「本当に……?」
「あぁ。自分の気持ちに気づいたのは、日菜子のご両親が亡くなったときかな。悲しみのあまり涙すら流せずにいる姿を見て、俺が守ってやりたいと思った」
そんなに前から……。と驚く。
「でも、亮一さんはそんなそぶりまったく見せなかったじゃないですか」
「過保護な兄に牽制され続けていたからな」
亮一さんは、「薬を盛られたくらいで俺が好きでもない女を抱くわけがないのに」と苛立たし気に吐き捨てる。
「でも、あの夜亮一さんは私を……」
私がつぶやくと、彼は眉をひそめた。
「あの状況で、ずっと想い続けていた女性に目の前で帯をときながら『好きにしてください』と言われて、理性を保てるわけがないだろ」
「待ってください。ずっと想い続けていた女性って」
「君に決まってる」
信じられなくて息をのむ。
だってこんなの、自分に都合のいい夢を見ているみたいだ。
「出会った頃は妹のようにかわいがっていた。でもどんどん綺麗になっていく日菜子を見ているうちに、好意を抱くようになっていた」
「本当に……?」
「あぁ。自分の気持ちに気づいたのは、日菜子のご両親が亡くなったときかな。悲しみのあまり涙すら流せずにいる姿を見て、俺が守ってやりたいと思った」
そんなに前から……。と驚く。
「でも、亮一さんはそんなそぶりまったく見せなかったじゃないですか」
「過保護な兄に牽制され続けていたからな」