元上司が身の丈25センチに!可愛くってたまりません!
《恭一サイド その1》
半年前。
槙田恭一は、手の平の中の器を見入っていた。透明な液体が器の中で揺れている。
かすかだが液体からはかぐわしい香りがする。飲んでごらん、とその液体が誘っている気がする。この液体がどんなものか見たくて器についだだけなのだが。
いつの間にか恭一はその液体を口にしていた。
これが全ての始まりだとは知る由もなかった。
◇
冷蔵庫の中にラ・ファミーユのザッハトルテを見つけた。いそいそと取り出し、お皿に乗せ、テーブルに置いたところで、さっと皿ごと取り上げられた。
「働かざるもの、食うべからず」
栗毛色のゴージャスな巻き髪のレイコさんは、チェリーピンクの艶やかな唇を動かしてそう言った。
「そ、そんなひと口だけでも」
木内みちるは、自分でも情けないと思いつつも言わずにはいられなかった。この一ヶ月、スイーツなんて食べる余裕がなかったのだ。
「無職のあなたにこれは食べさせられません。こちらに来なさい。お茶ならいれて差し上げます」
「はい…」
すごすごとみちるはレイコさんの座るソファの向かいに座った。レイコさんは白のフリルのついたドレスを着ていた。60代のレイコさんが着ると普通は痛い感じになるのに、レイコさんは無理なく着こなしている。お姫様風ではなくマダム風なのだ。さすがだ。
優雅な手つきで紅茶をティーポットから注いだ。うっとりするような紅茶の匂いが立ち込める。みちるが普段買っているようなティーバッグ100個三百円のお徳用紅茶とは香りが全然違う。
目の前に差し出されたティーカップを手に取り、ひと口味わう。
ああ、これが実家の味…!
「で、結果はどうなっているのかしら?」
紅茶をじっくり味わっている間もなく、レイコさんに言われた。う、と固まるが、事実を述べるしかない。
「まだ…決まってません。で、でも結果待ちの会社があと三つはあります」
レイコさんは、ふう、と息をついた。
「書店の仕事は、つぶしがきかないと聞いています。再就職が難しいのは当然でしょうね」
みちるは、はい、と頷くしかなかった。
一ヶ月前、みちるの勤めていたハルカ書店が閉店になった。中堅の書店チェーン店で商店街にあったのだが、駅前にできたショッピングモール内の大型書店に客をとられてしまった。売り上げはガタ落ちし、みちるを始め、店が一丸となってイベントやフェアをやったものだが、かんばしい結果は得られなかった。ただでさえ書店業は、利益が得にくい。ついにみちるの勤めるハルカ書店飯田商店街店は、本社から閉店を言い渡された。勤続十年以上の正社員は他の支店に転勤になったりもしたが、新卒三年目のみちるは解雇になってしまった。
無職になった、とへこんでばかりはいられない。気合を入れて再就職先を見つけようと奔走したのだが、レイコさんに言った通り、なかなか仕事は決まらなかった。
「お父様のコネで、どこかの洋菓子店勤務くらいなら何とかなると思うけど」
「ありがとうございます。でも、もうちょっと粘らせてください」
みちるは、はっきりと言った。懐かしい。三年前、ハルカ書店に内定が決まる直前も、
そんな風に言われたのだ。
二十五歳のみちるは、花園製菓の一人娘だ。花園製菓は、商業八十年の老舗のお菓子メーカーである。みちるの曽祖父、木内鹿之助は戦後の苦しい時代に、ひと口カステラを売り歩き、財をなし、洋菓子店を開いた。高度成長期の波に乗り、洋菓子店は、支店を増やしていった。さらに二代目が打ち出した目玉商品は、ふわふわのチーズスフレ。チーズケーキがまだ珍しかった頃だったので、スフレの口溶けに皆まいってしまった。爆発的なヒットとなり、支店は全国に増えた。庶民的なショートケーキから、ギフト用の高級ザッハトルテまで取り扱う人気店として、現在もなお愛され続けている。
みちるも小学生の低学年くらいの頃までは、お菓子屋さんになる、と父に言っていた。花園製菓三代目の父洋二郎もそれを喜んでいたのだが、いかんせん忙しすぎた。母親はみちるを産んですぐ病気で亡くなっていた。父のいない広い家でみちるを慰めたのは読書だった。父は欲しいと言った本は全て買ってくれたので、みちるは喜んで本の海に溺れ、高校生になる頃には「本屋さんで働く」と決めていた。
書店業界は薄給と言われている。しかも肉体労働だ。「なんでわざわざそんなきつい仕事を」と、父が応援してくれないのは目に見えていたので、みちるは学生時代、せっせとハルカ書店のバイトに明け暮れた。週六勤務なんてザラだった。その努力が認められ、みちるはバイトから正社員にしてもらうことができた。
採用された時の嬉しさを、みちるは今でも鮮明に覚えている。父もしぶしぶ、みちるの頑張りを認めてくれた。仕事についたみちるは嬉々として仕事に励み、売り上げを上げるべくサービス残業も厭わなかった。
しかし。そんな充実した毎日も、閉店さらに解雇という現実に押し流されてしまった。
書店業は、薄給なので、社会人になってから独り暮らしを始めたみちるにはほぼ貯金もない。喉から手が出るほど、働き口が欲しいところなのだが。
「みちるさんが、粘るだろうというのは、まあ想定内でした。ただ、私もお父様も、それを傍観するつもりはありませんのよ。ひとつ、提案があります」
「なんでしょう」
レイコさんが改まった口調なのはいつものことだが、淡々と大刀を振り下ろすのがレイコさんでもある。みちるは身を固くして、レイコさんを見つめた。
「みちるさん、あなたお見合いしなさい。ホテル北都の御曹司と」
「見合い、ですか」
ずし、と肩に重みがかかるような気がした。自分の家柄を考えたら、いつかこんな風に見合いを持ち出される事は想像できた。
でも、今じゃない、そう思って書店の仕事を頑張ってきた。
しかし、その書店とも離れてしまった。自分で稼げないのなら、見合いして結婚、という道も確かにあるだろう。マッチングアプリで婚カツに明け暮れる同級生が聞いたらものすごく羨まれるに違いない。
みちるは紅茶をひと口飲んで、口を開いた。
「急なお話、ですね」
レイコさんは、こっくりと頷いた。
「そう。急なの。ホテル北都の槙田社長とはこの五年ほど特に親しくしてもらってるんだけど、息子さんの縁談が最近、だめになったそうなの。もう式場の予約を入れようとしてたけど、土壇場になって破談になったとか。槙田社長は、もうすぐ孫が見れると思って楽しみにしてたのに、とすっかり気落ちなさって。そこで急遽、あなたに白羽の矢が当たったというわけ」
「ホテル北都の御曹司なら、他にもたくさん花嫁候補がいるんじゃないですか」
「なんでも、息子さんは本好きでらっしゃるそうよ。このお話もお父様が『うちの娘も本好きで』とぽろりと言ったことから決まったらしいわ。急なお話で身上書もないけど、槙田社長とは私も何度も会食させていただいたことがあります。とても素敵な方で仕事がやり手なだけでなく、お人柄も素晴らしいわ。あそこの息子さんなら、私も安心です。会ってみてはいかが?」
いかが、と言っても、実はもう日取りも決まっているに違いない。
「いつ、なんですか。お見合いの日」
レイコさんは、みちるが拒否しなかったのを快諾と取ったのか、にっこり微笑んで言った。
「来週の水曜日よ。ホテル北都のレストランで。着て行く服は、こちらで用意します。前日に美容院に行っておくように」
「…わかりました」
「お仕事で邁進するのも結構だけれど、妻というのもやりがいがあるものよ。相手の方がいい方だといいわね」
妻というのもやりがいがあるものよ。レイコさんが言うと、すごく説得力がある。
わかりました、と再び言うと、みちるはソファから立ち上がった。
「じゃ、私は、これで」
「みちるさん。お見合いの日には何かお菓子を焼いていらっしゃいよ。あなたの特技の一つでしょ」
それしか特技がないでしょ、と言われなかっただけマシか、と思いながらそうですね、と答えて部屋を後にした。
帰りの電車の中で、つらつらと考える。書店で働きたい。ずっとずっと勤めていたい。そう思っていたのは間違いなかった。だが書店の求人はほとんどなく、ハルカ書店で正社員になれたのもかなりの好運だったのだ。基本的に書店の店員はパートさんやアルバイトで回っている。みちるが働くとして、パートの口ならいくつか見つけた。だが、それでは独り暮らしはやっていけない。
実家から通ってパートとして働く。つまりはフリーターみたいなもの。そんな人聞きの悪いこと、許してもらえるとは思えない。
はあ、と溜め息をついた。
ハルカ書店に勤めていた頃は、もう実家に寄りかかっていないんだ、という充実感があった。自分は自立できたんだ、と誇らしくあった。
そうやってついた自信が、ハルカ書店の閉店で、ぽきりと折れてしまった。そんな気持のまま、再就職をと奔走しても、結果が出ないのは明らかだった。何とか面接にこぎつけることができても、面接官に「ほんとはこの仕事好きじゃないでしょ」と見透かされているような気がする。仕事が決まったら、それだけでありがたい事なのに、何か自分の中に、一本芯の通っていないものを感じる。
ホテル北都か…。
みちるでもホテル北都が、日本でトップクラスのホテルチェーンであることを知っている。そこの御曹司となれば、レイコさんも、父も大喜びで縁談を進めるのも頷ける。だが、身上書も写真もないので、どんな人物なのかわかる手がかりが何もない。
半年前。
槙田恭一は、手の平の中の器を見入っていた。透明な液体が器の中で揺れている。
かすかだが液体からはかぐわしい香りがする。飲んでごらん、とその液体が誘っている気がする。この液体がどんなものか見たくて器についだだけなのだが。
いつの間にか恭一はその液体を口にしていた。
これが全ての始まりだとは知る由もなかった。
◇
冷蔵庫の中にラ・ファミーユのザッハトルテを見つけた。いそいそと取り出し、お皿に乗せ、テーブルに置いたところで、さっと皿ごと取り上げられた。
「働かざるもの、食うべからず」
栗毛色のゴージャスな巻き髪のレイコさんは、チェリーピンクの艶やかな唇を動かしてそう言った。
「そ、そんなひと口だけでも」
木内みちるは、自分でも情けないと思いつつも言わずにはいられなかった。この一ヶ月、スイーツなんて食べる余裕がなかったのだ。
「無職のあなたにこれは食べさせられません。こちらに来なさい。お茶ならいれて差し上げます」
「はい…」
すごすごとみちるはレイコさんの座るソファの向かいに座った。レイコさんは白のフリルのついたドレスを着ていた。60代のレイコさんが着ると普通は痛い感じになるのに、レイコさんは無理なく着こなしている。お姫様風ではなくマダム風なのだ。さすがだ。
優雅な手つきで紅茶をティーポットから注いだ。うっとりするような紅茶の匂いが立ち込める。みちるが普段買っているようなティーバッグ100個三百円のお徳用紅茶とは香りが全然違う。
目の前に差し出されたティーカップを手に取り、ひと口味わう。
ああ、これが実家の味…!
「で、結果はどうなっているのかしら?」
紅茶をじっくり味わっている間もなく、レイコさんに言われた。う、と固まるが、事実を述べるしかない。
「まだ…決まってません。で、でも結果待ちの会社があと三つはあります」
レイコさんは、ふう、と息をついた。
「書店の仕事は、つぶしがきかないと聞いています。再就職が難しいのは当然でしょうね」
みちるは、はい、と頷くしかなかった。
一ヶ月前、みちるの勤めていたハルカ書店が閉店になった。中堅の書店チェーン店で商店街にあったのだが、駅前にできたショッピングモール内の大型書店に客をとられてしまった。売り上げはガタ落ちし、みちるを始め、店が一丸となってイベントやフェアをやったものだが、かんばしい結果は得られなかった。ただでさえ書店業は、利益が得にくい。ついにみちるの勤めるハルカ書店飯田商店街店は、本社から閉店を言い渡された。勤続十年以上の正社員は他の支店に転勤になったりもしたが、新卒三年目のみちるは解雇になってしまった。
無職になった、とへこんでばかりはいられない。気合を入れて再就職先を見つけようと奔走したのだが、レイコさんに言った通り、なかなか仕事は決まらなかった。
「お父様のコネで、どこかの洋菓子店勤務くらいなら何とかなると思うけど」
「ありがとうございます。でも、もうちょっと粘らせてください」
みちるは、はっきりと言った。懐かしい。三年前、ハルカ書店に内定が決まる直前も、
そんな風に言われたのだ。
二十五歳のみちるは、花園製菓の一人娘だ。花園製菓は、商業八十年の老舗のお菓子メーカーである。みちるの曽祖父、木内鹿之助は戦後の苦しい時代に、ひと口カステラを売り歩き、財をなし、洋菓子店を開いた。高度成長期の波に乗り、洋菓子店は、支店を増やしていった。さらに二代目が打ち出した目玉商品は、ふわふわのチーズスフレ。チーズケーキがまだ珍しかった頃だったので、スフレの口溶けに皆まいってしまった。爆発的なヒットとなり、支店は全国に増えた。庶民的なショートケーキから、ギフト用の高級ザッハトルテまで取り扱う人気店として、現在もなお愛され続けている。
みちるも小学生の低学年くらいの頃までは、お菓子屋さんになる、と父に言っていた。花園製菓三代目の父洋二郎もそれを喜んでいたのだが、いかんせん忙しすぎた。母親はみちるを産んですぐ病気で亡くなっていた。父のいない広い家でみちるを慰めたのは読書だった。父は欲しいと言った本は全て買ってくれたので、みちるは喜んで本の海に溺れ、高校生になる頃には「本屋さんで働く」と決めていた。
書店業界は薄給と言われている。しかも肉体労働だ。「なんでわざわざそんなきつい仕事を」と、父が応援してくれないのは目に見えていたので、みちるは学生時代、せっせとハルカ書店のバイトに明け暮れた。週六勤務なんてザラだった。その努力が認められ、みちるはバイトから正社員にしてもらうことができた。
採用された時の嬉しさを、みちるは今でも鮮明に覚えている。父もしぶしぶ、みちるの頑張りを認めてくれた。仕事についたみちるは嬉々として仕事に励み、売り上げを上げるべくサービス残業も厭わなかった。
しかし。そんな充実した毎日も、閉店さらに解雇という現実に押し流されてしまった。
書店業は、薄給なので、社会人になってから独り暮らしを始めたみちるにはほぼ貯金もない。喉から手が出るほど、働き口が欲しいところなのだが。
「みちるさんが、粘るだろうというのは、まあ想定内でした。ただ、私もお父様も、それを傍観するつもりはありませんのよ。ひとつ、提案があります」
「なんでしょう」
レイコさんが改まった口調なのはいつものことだが、淡々と大刀を振り下ろすのがレイコさんでもある。みちるは身を固くして、レイコさんを見つめた。
「みちるさん、あなたお見合いしなさい。ホテル北都の御曹司と」
「見合い、ですか」
ずし、と肩に重みがかかるような気がした。自分の家柄を考えたら、いつかこんな風に見合いを持ち出される事は想像できた。
でも、今じゃない、そう思って書店の仕事を頑張ってきた。
しかし、その書店とも離れてしまった。自分で稼げないのなら、見合いして結婚、という道も確かにあるだろう。マッチングアプリで婚カツに明け暮れる同級生が聞いたらものすごく羨まれるに違いない。
みちるは紅茶をひと口飲んで、口を開いた。
「急なお話、ですね」
レイコさんは、こっくりと頷いた。
「そう。急なの。ホテル北都の槙田社長とはこの五年ほど特に親しくしてもらってるんだけど、息子さんの縁談が最近、だめになったそうなの。もう式場の予約を入れようとしてたけど、土壇場になって破談になったとか。槙田社長は、もうすぐ孫が見れると思って楽しみにしてたのに、とすっかり気落ちなさって。そこで急遽、あなたに白羽の矢が当たったというわけ」
「ホテル北都の御曹司なら、他にもたくさん花嫁候補がいるんじゃないですか」
「なんでも、息子さんは本好きでらっしゃるそうよ。このお話もお父様が『うちの娘も本好きで』とぽろりと言ったことから決まったらしいわ。急なお話で身上書もないけど、槙田社長とは私も何度も会食させていただいたことがあります。とても素敵な方で仕事がやり手なだけでなく、お人柄も素晴らしいわ。あそこの息子さんなら、私も安心です。会ってみてはいかが?」
いかが、と言っても、実はもう日取りも決まっているに違いない。
「いつ、なんですか。お見合いの日」
レイコさんは、みちるが拒否しなかったのを快諾と取ったのか、にっこり微笑んで言った。
「来週の水曜日よ。ホテル北都のレストランで。着て行く服は、こちらで用意します。前日に美容院に行っておくように」
「…わかりました」
「お仕事で邁進するのも結構だけれど、妻というのもやりがいがあるものよ。相手の方がいい方だといいわね」
妻というのもやりがいがあるものよ。レイコさんが言うと、すごく説得力がある。
わかりました、と再び言うと、みちるはソファから立ち上がった。
「じゃ、私は、これで」
「みちるさん。お見合いの日には何かお菓子を焼いていらっしゃいよ。あなたの特技の一つでしょ」
それしか特技がないでしょ、と言われなかっただけマシか、と思いながらそうですね、と答えて部屋を後にした。
帰りの電車の中で、つらつらと考える。書店で働きたい。ずっとずっと勤めていたい。そう思っていたのは間違いなかった。だが書店の求人はほとんどなく、ハルカ書店で正社員になれたのもかなりの好運だったのだ。基本的に書店の店員はパートさんやアルバイトで回っている。みちるが働くとして、パートの口ならいくつか見つけた。だが、それでは独り暮らしはやっていけない。
実家から通ってパートとして働く。つまりはフリーターみたいなもの。そんな人聞きの悪いこと、許してもらえるとは思えない。
はあ、と溜め息をついた。
ハルカ書店に勤めていた頃は、もう実家に寄りかかっていないんだ、という充実感があった。自分は自立できたんだ、と誇らしくあった。
そうやってついた自信が、ハルカ書店の閉店で、ぽきりと折れてしまった。そんな気持のまま、再就職をと奔走しても、結果が出ないのは明らかだった。何とか面接にこぎつけることができても、面接官に「ほんとはこの仕事好きじゃないでしょ」と見透かされているような気がする。仕事が決まったら、それだけでありがたい事なのに、何か自分の中に、一本芯の通っていないものを感じる。
ホテル北都か…。
みちるでもホテル北都が、日本でトップクラスのホテルチェーンであることを知っている。そこの御曹司となれば、レイコさんも、父も大喜びで縁談を進めるのも頷ける。だが、身上書も写真もないので、どんな人物なのかわかる手がかりが何もない。
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