夜のオトシモノ
STORY Ⅰ
オトシモノ
どこかで聞こえる無数のバイクの音
ガヤガヤとした繁華街は今日も賑わっていて
すれ違う人達から香るのはお酒の匂い
少し歩けば道路の端で怒鳴り声が響き渡る
そんな場所に私は1人。
ネットなどで見る家出少女でもなければ
パパ活でもナンパ待ちでもない。
帰る家はちゃんとあるし、お金だってある程度持ってる。
でも、夜になると
私の足はこの繁華街へフラフラと歩いて来てしまう。
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