夜のオトシモノ
『 人は簡単に死んじゃいますよ。 』
「 俺はそうは思わねぇな 」
『 人の生死は貴方が決めることじゃないです... 』
あぁ...やってしまった。
私は今からボコボコにされるんだ。
全てを悟った上で少しでも言い返してやろうと
下げていた目線を上げた。
「 良かったな?女を商売道具として
売り払ってた奴でも、こいつは殺すなってよ。 」
そう言葉を吐き捨てて
これでいいか。と言わんばかりの顔で一歩また一歩と
私の方へ歩いてくる
「 お前が偽善として守った奴は
人身売買をやってた奴だ、わかったか。 」
『 え... 』
「 この繁華街に出入りするなら覚えとけ
夜中の1時は危険だぞ。 」
この時になにかが狂い始めた