極甘恋愛短編集
大学時代からの友人で今でも時々お茶をしに出かける関係だ。
その京野さんの母親が体調を崩して入院してしまったらしい。
もう90歳近い母親で、一度入院したらなかなか回復することが難しく、もしかしたらこのまま……なんて可能性もあるそうだ。
だから実家に戻りたいのだけれど、実家が遠くてすぐに帰ってくることができない。
京野さんの家は母子家庭で、子供がひとりになってしまうことが気がかりなのだという。
「だから、さっちゃんが実家に戻っている間、気にかけていてくれないかって電話だったの」
さっちゃんというのが京野さんのあだ名みたいだ。
「へぇ、そうなんだ」
私はコクコクと頷いて話を聞く。
実家が遠いから子供と一緒に地元へ帰ることも難しいんだろう。
母親の同級生の子供ということは、きっと私と年齢も近いんだ。
それなら、学校があって休めない可能性もある。
「それでね、さっちゃんの子供さんも明日香と同じ極甘高校の生徒さんなのよ!」
母親は目を丸くし、まるで運命よ! とでも言うような勢いで告白した。
「え、そうなんだ!?」
年齢が近いのだろうということはわかっていたけれど、まさか同じ高校の生徒だとは思っていなくて、さすがに驚いた。
その京野さんの母親が体調を崩して入院してしまったらしい。
もう90歳近い母親で、一度入院したらなかなか回復することが難しく、もしかしたらこのまま……なんて可能性もあるそうだ。
だから実家に戻りたいのだけれど、実家が遠くてすぐに帰ってくることができない。
京野さんの家は母子家庭で、子供がひとりになってしまうことが気がかりなのだという。
「だから、さっちゃんが実家に戻っている間、気にかけていてくれないかって電話だったの」
さっちゃんというのが京野さんのあだ名みたいだ。
「へぇ、そうなんだ」
私はコクコクと頷いて話を聞く。
実家が遠いから子供と一緒に地元へ帰ることも難しいんだろう。
母親の同級生の子供ということは、きっと私と年齢も近いんだ。
それなら、学校があって休めない可能性もある。
「それでね、さっちゃんの子供さんも明日香と同じ極甘高校の生徒さんなのよ!」
母親は目を丸くし、まるで運命よ! とでも言うような勢いで告白した。
「え、そうなんだ!?」
年齢が近いのだろうということはわかっていたけれど、まさか同じ高校の生徒だとは思っていなくて、さすがに驚いた。