極甘恋愛短編集
「昨日の夜頑張って自分でやってみたんだ。明日香ちゃんが色々教えてくれてから、このままじゃダメだって思って」


私はうんうんと頷いて聞いていた。


徹は不器用だけれど、ちゃんと自分で覚えようとしている。


ちょっと時間がかかっても、きっと色々な家事ができるようになるだろう。


そうするときっとさっちゃんさんへの負担も軽減されるはずだ。


「よし、オムライス完成!」


ふんわりと焼いた玉子をチキンライスの上にかけて、私はニッコリと微笑んだのだった。

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