極甘恋愛短編集
封はまだ開けられていない。
「まだだよ。だって学校が休みの日に明日香ちゃんと一緒に食べるつもりだったんだから」
まだすねた表情でそう答える徹。
私と一緒に……?
「昨日も今日も、1日一緒にいられると思ってたんだ」
そういう徹の頬は少し赤く染まっている。
「徹、彼女がいるんじゃ……?」
「そんなのいないよ!」
少しムキになって否定する。
その目はまっすぐに私を見ていた。
私は徹に見つめられて身動きが取れなくなる。
徹の両手が私の体を包み込んで、引き寄せた。
弟のように可愛いくせに徹の両腕も胸板もしっかり男で、ドキッとしてしまう。
自分の心音が聞こえないように少し身を引いたけえど、またすぐに引き寄せられてしまった。
ぴったりくっついたふたりの体。
私の体温も私の心音も、どちらのものなのかわからなくなっていく。
「明日香ちゃんのことが好き。僕と付き合ってほしい」
「まだだよ。だって学校が休みの日に明日香ちゃんと一緒に食べるつもりだったんだから」
まだすねた表情でそう答える徹。
私と一緒に……?
「昨日も今日も、1日一緒にいられると思ってたんだ」
そういう徹の頬は少し赤く染まっている。
「徹、彼女がいるんじゃ……?」
「そんなのいないよ!」
少しムキになって否定する。
その目はまっすぐに私を見ていた。
私は徹に見つめられて身動きが取れなくなる。
徹の両手が私の体を包み込んで、引き寄せた。
弟のように可愛いくせに徹の両腕も胸板もしっかり男で、ドキッとしてしまう。
自分の心音が聞こえないように少し身を引いたけえど、またすぐに引き寄せられてしまった。
ぴったりくっついたふたりの体。
私の体温も私の心音も、どちらのものなのかわからなくなっていく。
「明日香ちゃんのことが好き。僕と付き合ってほしい」