極甘恋愛短編集
それは夢にまで見た告白だった。


至近距離で囁かされたそれは耳がくすぐったくて身を捩る。


「返事は?」


「……私も、好き」


体がカッと熱くなったけれど、徹の体も熱いからそんなに気にならなかった。


「これからも僕に家事を教えてくれる?」


私は頷く。


「美味しい料理も、一緒に作ってくれる?」


また、頷く。


徹が嬉しそうに笑った。


「今日はリビングの掃除をしなきゃ」


このままほっておくとどんどん汚くなって、帰ってきたさっちゃんさんが驚いてしまうことになる。


「そうだね。でも、その前に……」


少し腕の力を緩めて身を離す。


目と目が会ったと思った次の瞬間、唇に柔らかな感触があった。


少し湿っていて、とても熱い感触。
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