極甘恋愛短編集
幼馴染はツンデレでした
いつもの朝
「美奈子、いい加減起きろよ」
そんな声で薄目を開けると部屋の電気はすでにつけられていて眩しさに顔をしかめた。
「もう少しだけ」
そうつぶやいて掛け布団を頭の上まで引っ張り上げる。
しかし、私のそんな弱々しい抵抗は一気に剥ぎ取られてしまった。
「毎日毎日、よくそこまで寝れるな」
呆れた声で言うのは幼馴染の河合聖也。
隣の家に暮らしている幼馴染で、同級生。
その上幼稚園から高校までのエスカレーターで極甘高校に通っている私たちは、高校に入学してからもこうして互いの家を行き来する関係だった。
特に朝が弱い私を心配して、聖也は毎日のように家に来てくれる。
小学校の頃までは玄関先で私を待ってくれていたのだけれど、中学になる頃には堂々と家の中に入ってきて叩き起こしてくれるようになった。
両親とも聖也のことはよく知っているから、それに関して文句も言わない。
というより、寝起きの悪い娘の世話をしてもらっておりがたいと思っているようだ。
私は私で聖也が自分の部屋にいることになれてしまって、もうなにも感じない。
そんな声で薄目を開けると部屋の電気はすでにつけられていて眩しさに顔をしかめた。
「もう少しだけ」
そうつぶやいて掛け布団を頭の上まで引っ張り上げる。
しかし、私のそんな弱々しい抵抗は一気に剥ぎ取られてしまった。
「毎日毎日、よくそこまで寝れるな」
呆れた声で言うのは幼馴染の河合聖也。
隣の家に暮らしている幼馴染で、同級生。
その上幼稚園から高校までのエスカレーターで極甘高校に通っている私たちは、高校に入学してからもこうして互いの家を行き来する関係だった。
特に朝が弱い私を心配して、聖也は毎日のように家に来てくれる。
小学校の頃までは玄関先で私を待ってくれていたのだけれど、中学になる頃には堂々と家の中に入ってきて叩き起こしてくれるようになった。
両親とも聖也のことはよく知っているから、それに関して文句も言わない。
というより、寝起きの悪い娘の世話をしてもらっておりがたいと思っているようだ。
私は私で聖也が自分の部屋にいることになれてしまって、もうなにも感じない。