1000年後の約束をしよう
新が優しい笑みを浮かべながらそう言い終わると、旬たちは自然と拍手を送っていた。
「そんな風に思ってくれていたなんて、すっごく嬉しい!」
旬が笑いかけると、「まあな」と新は照れ臭そうに顔を逸らす。その耳は赤く染まっていた。
「私も、ここにいるみんなとは何十年経っても親友でいたいよ!」
「あたしも!絶対にまた会いたいし!」
真奈と香穂も力強く言う。その時、一人の線香花火の火がポトリと落ちた。
「あっ、あたしだ」
香穂はもう消えてしまった線香花火をジッと見つめた後、ゆっくりと口を開いた。