1000年後の約束をしよう
瞳を潤ませながら真奈が言い終わると、香穂が「真奈〜!!」と言いながら抱き付く。その様子を旬たちは微笑ましげに見守っていた。まるで、しっかり者の姉と甘えたな妹だ。
「真奈のおかげで、アニメやゲームのことを知れた。あんなに楽しくて奥が深いものだと知らなかった。ありがとう」と新。
「ゲーム、真奈めちゃくちゃ強いよな〜。東京行ってもネットで対戦しよう!次こそ勝ってやるんだからな!」と旬。
「フフッ、ありがとうみんな」
真奈は、自身の目元に持って来たアニメのキャラが描かれたハンカチを当てる。その時、旬の線香花火がポトリと落ちた。
「トリだな」
新が笑みを浮かべながら旬に言い、真奈と香穂もジッと旬を見つめる。
「えっと、そしたらトリを務めさせていただきます!」
旬はそう言い、思い出を頭に浮かべながら話し始めた。