ここは君が夢みた、ふたりだけの世界。
生きることは苦しみに満ち溢れている。
そのなかで必ず逃れられない苦しみが、4つあるといいます。
─────生、老、病、死。
この4つだけは、命あるものに平等に与えられ、誰もが背負う運命なのだと。
生きることそのものが、また苦しみなのだと。
けれど手を取りあって、支えあって生きていくしかない。
そのために作られた苦しみなのだと思うことだって、決して間違いではないのでしょう。
神様は私に、“生”と“老”を、与えました。
そして君に、“病”と“死”を、与えました。
だからこそ、手を繋いで生きる時間を与えてくれました。
理解することで生まれる“愛”があることを、教えてくれました。
ふたりだけの世界を、見せてくれました。
君は精いっぱい、最期まで、
ただただ強くて、格好いい、
私のいちばん大好きなひと───。