ここは君が夢みた、ふたりだけの世界。




「キラキラしてる俳優さんとかアイドルを隣にした一般人の気持ち、知ってる!?!」


「え、」


「それがどんなにすごいことか知らないでしょそちら側はっ…!!
だからっ、浅倉くんの立場はごちゃごちゃ言えない立場なんだからねっ!!」


「………」



空回ってる、そんなの知ってる。

これが本当に伝えたいことか?と改めて考えると、ちょっと違う。


でも、このあと。

これだけは自信を持って言えることだ。



「確かにまだまだ知らないことたくさんあるけどっ、…でも、どんな浅倉くんを見たとしても嫌わない自信が私にはあるよ」



ラッキーセブンだよ、浅倉くん。

あなたは7という素晴らしい数字に愛された王子様だ。


偶然だっていいよ、たまたまだとしても、それでもいい。

だけどそれって裏を返せば運命であるとも言えるでしょう…?


だったら私は、そっちを信じたい。



「…俺のこと、勝手だと思わないの?」


「勝手?」


「王様だからって青石さんの意見なんか無視して付き合ってもらったんだよ、俺」



嬉しかったって言ったら、笑う?

実は私も似たようなことを考えてたんだよって言ったら、笑って許してくれる?



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