ここは君が夢みた、ふたりだけの世界。
むっかーーっ!!
13番目って、13番目って…!!
せめて7番とかさっ!
いやいやそれもちがうっ!私は1番なの!!
「ぜったい嘘。騙されてる、それは」
「なっ、そんなわけないよ…!浅倉くんはそんな人じゃないもんっ」
「ありえないから。李衣がこのレベルをゲットできるとか、空から槍が降る確率よりありえない」
「それは分かってるけど…!でもいつも一緒にお昼たべてるしっ、浅倉くんから誘ってきてくれるしっ、
前だっておんぶしてもらったしっ、文化祭でふたりだけのお散歩だって…!」
鼻で笑ってるお姉ちゃんはどうせ信じてくれてなんかないだろうけど。
何はともあれ、条件は満たしたはず。
もしこれで裏切られたら今日から姉は私の天敵だ。
「これだけは知っときな李衣。優しくてイケメンには必ず裏があるってこと」
「…うら…?」
「良くも悪くもね。ただこの子は……なんかちょっといろいろ抱えてそう」
ドキリとした。
お姉ちゃんの手に渡っていたスマートフォンが、放心状態の私に戻される。