僕は君に毎日恋をする
欲望
啄むキスを繰り返し、乃蒼の口唇が首や鎖骨に移動した。

「の、乃蒼…ちょっ…待っ…」
「ん?」

「しゃ、シャワー、浴びない?」

「一緒に?」

「え?/////そ、それは…ちょっと……////」

「えーー!どうせ、全部見るのに?」

「う、うん////」

「フフ…可愛い……!」

「乃蒼…お先にどうぞ?」

「はぁーい!」

「あ!でも!着替え、ない…」

「大丈夫!タオル巻いてくるから。
どうせ、脱ぐし!
じゃあ、すぐ戻ってくるからね~」

鼻歌を歌う勢いでバスルームに向かった、乃蒼。

(あ、また、尻尾見えた……(笑))
羽衣は、思わず噴き出した。


ほんとにすぐに出てきた乃蒼。
腰にタオルを巻いた姿の乃蒼。

程よく筋肉がついた腕に、引き締まった身体。

思わず羽衣は、見惚れる。
「……/////
私も…浴びてくるね…」

びっくりする程に、声が震え小声になっていた。

(初めてでもないのに、なんでこんな緊張するんだろ……?)
寒くもないのに、身体が震えていた。


「お、お待たせ……」
震える声で戻ると、乃蒼がベッドに腰かけ、何やら写真を見ていた。

「ん?あー!!
乃蒼、それはダメー!!」
慌てて、取り返す。

高校の時の写真だ。
高校の時は、今よりももっと地味だった羽衣。

掴みかかるように乃蒼に向かっていった。

その勢いで、乃蒼を押し倒してしまう。

「………」
「……あ!ご、ごめんね!/////」

慌てて離れようとすると、グッと更に腕を掴まれ被さった。

「離れないで?」
羽衣が上に被さった状態で、抱き締めた乃蒼。

「お、重いでしょ?」
「ううん。
幸せ……!」

「………」
「………」

「……羽衣」
「は、はい!」

「震えてるよ?」
羽衣を支えながら、ゆっくり起き上がった乃蒼。
先程と同じように、羽衣を足の間に挟み言った。

「あ…うん、少し……」
「怖い?」

「ううん。緊張…してるだけ……
こうゆうの、久しぶりだから…/////」

「そっか。
正直に言っていいからね!
怖いとか、辛いとか…
大丈夫。
僕は、そんなことで嫌になったりしない」

「じゃあ…言うね。正直に」
「うん」

「…………抱かれたい。乃蒼に」

「え……」
乃蒼の目が見開かれる。
そして乃蒼は、フッと笑った。
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