僕は君に毎日恋をする
その日の乃蒼は、ずっとご機嫌だった。
嬉しそうに仕事をこなし、鼻歌でも歌うのでは?と思う程だった。
「乃蒼くーん!」
「何?」
「私達とランチ行かない?」
「え?」
(やだな…)
いつもなら、考える間もなく“いいよ”と言っていた。
こんな風に誘われて、女は質問責めにするから苦手だなとは思っても、あまり嫌とは思ったことがない。
でも今は、とてつもない“嫌悪感”でいっぱいなのだ。
「悪いけど……」
「えー!残念!」
女性社員は特に気にすることなく、離れていった。
乃蒼は、羽衣を探す。
「あ、ねぇ!小宮山さんは?」
「あー、里島くんとランチ」
「は?」
乃蒼の雰囲気が、グッと黒く落ちた。
「え……西蓮寺…くん?」
「なんで?」
「き、今日…外回りで、そのままランチ食べて帰るって……」
「………」
乃蒼は、スマホを取り出し高敏に電話をかけた。
『もしも━━━━』
「高敏!」
『乃蒼?どうし━━━━━』
「小宮山さんに、変なことしないでよ!」
『…………は?』
「一緒にランチに行ってるんでしょ!?」
『そうだが……
なんで、乃蒼にそんなこと言われなきゃなんねぇの?』
「え……?」
『羽衣ちゃんは、お前の彼女じゃないだろ?』
「羽衣…ちゃん…?」
(いつの間に、名前で呼んでるの?)
『そうゆうことだから!じゃあな』
ツーツーと不通音を聞きながら、スマホを握りしめている乃蒼。
このまま握り潰すのでは?と思う程、怒りに震えていた。
そして、高敏が羽衣を連れて帰ってきた。
「高敏ー、どうだった?先方」
千暁が、声をかける。
「羽衣ちゃんのおかげで、OK貰えた!」
親指を立てて微笑む、高敏。
「いえ。たまたま私の知り合いだったので」
「ありがとう!」
「いえ。私こそ、ご馳走様でした」
「ううん!美味しかったな!」
「はい」
乃蒼は、その光景をただ睨み付けていた。
“乃蒼は、嫉妬しないの?
私が、他の男の子と出かけても何とも思わないの?”
不意に、昔、元カノに言われた言葉が蘇った。
「あぁ……これが“嫉妬”なんだ………」
嬉しそうに仕事をこなし、鼻歌でも歌うのでは?と思う程だった。
「乃蒼くーん!」
「何?」
「私達とランチ行かない?」
「え?」
(やだな…)
いつもなら、考える間もなく“いいよ”と言っていた。
こんな風に誘われて、女は質問責めにするから苦手だなとは思っても、あまり嫌とは思ったことがない。
でも今は、とてつもない“嫌悪感”でいっぱいなのだ。
「悪いけど……」
「えー!残念!」
女性社員は特に気にすることなく、離れていった。
乃蒼は、羽衣を探す。
「あ、ねぇ!小宮山さんは?」
「あー、里島くんとランチ」
「は?」
乃蒼の雰囲気が、グッと黒く落ちた。
「え……西蓮寺…くん?」
「なんで?」
「き、今日…外回りで、そのままランチ食べて帰るって……」
「………」
乃蒼は、スマホを取り出し高敏に電話をかけた。
『もしも━━━━』
「高敏!」
『乃蒼?どうし━━━━━』
「小宮山さんに、変なことしないでよ!」
『…………は?』
「一緒にランチに行ってるんでしょ!?」
『そうだが……
なんで、乃蒼にそんなこと言われなきゃなんねぇの?』
「え……?」
『羽衣ちゃんは、お前の彼女じゃないだろ?』
「羽衣…ちゃん…?」
(いつの間に、名前で呼んでるの?)
『そうゆうことだから!じゃあな』
ツーツーと不通音を聞きながら、スマホを握りしめている乃蒼。
このまま握り潰すのでは?と思う程、怒りに震えていた。
そして、高敏が羽衣を連れて帰ってきた。
「高敏ー、どうだった?先方」
千暁が、声をかける。
「羽衣ちゃんのおかげで、OK貰えた!」
親指を立てて微笑む、高敏。
「いえ。たまたま私の知り合いだったので」
「ありがとう!」
「いえ。私こそ、ご馳走様でした」
「ううん!美味しかったな!」
「はい」
乃蒼は、その光景をただ睨み付けていた。
“乃蒼は、嫉妬しないの?
私が、他の男の子と出かけても何とも思わないの?”
不意に、昔、元カノに言われた言葉が蘇った。
「あぁ……これが“嫉妬”なんだ………」