イケメンクラスメイトの推し愛が重い
*8.油断は禁物!本気デート
そう意気込んで、
2人で、プールで遊んでるみんなには気付かれないようにこっそり抜け出す。
デートって言ってたけど、こんな知らない土地で計画もなしに満足なデートなんてできるはずない。
大丈夫。これなら梅森くんに諦めてもらえそうだ。
「しほみさん」
「え?」
金沢さんの家を出てすぐ、
梅森くんはスッと私に手を差し出してきた。
「デートなので、手繋いでもいいですか?」
「………」
許可制なの?
本気出すって言うから、強引にくるものだと思ってた…
……って、なんだそれ!
強引にしてほしかったみたいな言い方!!
違う、あれだ、
私に言わせようとしてくるのがなんかムカつくんだ。