イケメンクラスメイトの推し愛が重い
「……勝手にすれば?
…そんなこと、いちいち聞かなくていいから」
「……そうでした。俺本気出さないとまずいですもんね」
『じゃあお言葉に甘えて』って、強引に私の手を握る梅森くん。
「これからは許可とかとりません。
だから、先に一個だけお願いしてもいいですか」
「……なに?」
「今日は俺のこと、
『直』って呼んでください」
………
そっか、デートだしね。
恋人っぽくしようってか。梅森くんは形から入るタイプ?
「な…」
「……」
「な、なな…っ」
うわ、なんだこれ。
名前を呼ぶだけなのに
めちゃくちゃ緊張してる。