イケメンクラスメイトの推し愛が重い



手はぎゅって握って離さないし。


梅森くんって…本当に私のこと好きなんだね。



ファンとしてなのか、恋なのかは定かではないけど。









駄菓子屋さんから少し歩くと、神社の鳥居が見えてくる。


それと同時に、屋台のお店のいい匂いがただよってきた。




「お腹空いてきた…」


「めっちゃいい匂いしますもんね」


「焼きそばたこやき綿菓子ベビーカステラ…
全部食べられるかなぁ」


「食べれなかったら俺も食べます」




食べれなかったら、って。


私を優先しなくてもいいのに。




「……食べれなかったら、じゃなくて、
…い、一緒に食べようよ」




私ばっかりで


梅森くんが楽しめないのは嫌。



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