イケメンクラスメイトの推し愛が重い
「……近づきたいのか突き放したいのか、どっちだよ…」
「え?」
梅森くん、なにか言った?
「うん、じゃあ一緒に食べましょうか」
「……うん」
梅森くんが、嬉しそうに言う。
なんでいちいち、嬉しそうな顔するの?
……梅森くんが嬉しそうだと
私も嬉しくなってしまう。
「な…直くんは、なに食べたい?」
「しほみさんが食べたいもの」
「だから、それじゃ意味ないじゃん」
デートって
お互いのこと尊重するもんじゃないの?
もちろん、梅森くんは私をオトすつもりなわけだけど、
やっぱり私ばっかりじゃ嫌だ。