イケメンクラスメイトの推し愛が重い
梅森くんのもとへ戻ったら
梅森くんが心配そうな顔をして駆け寄ってきた。
「大丈夫でしたか!?
変なヤツに絡まれたりとか…」
「ないから」
そんな心配されるようなことあるかいな。
子どもじゃないんだから、迷子にだってならないし。
「や、でも…
なんか、ついてきてますよ…?」
「え?」
梅森くんが私の後ろを指差す。
振り返るとそこには、
ぜぇぜぇと息を切らしている、サングラスをかけた女性。
……さっきぶつかった人だ。
……って、え?
なんで追いかけてきてるの?
私、もしかしてめちゃくちゃ怒らせちゃってた!?
「あなた…体力オバケか…!?」
「え…あの、なにか…?」
こんなとこまで追いかけてくるなんて
あ、なにか落としたりとか…!?