イケメンクラスメイトの推し愛が重い

「梅森くんは？
しほみんの好みとか知ってる？」


「……」




……なんか


俺よりずっと大人っぽくて、


しほみさんを支えてあげられそうなこの人に




「知りません」




俺だけが知ってるしほみさんを知られることが、すごく嫌で。


すっごいガキみたいな、対抗意識が芽生えた。




「……ていうかさ、
梅森くん、Mi☆Miのファンなんだよね？」


「はい」


「茉美とも仲良くしてやってよ。
さっきのプールの時、
しほみんと二人で抜け出すとかさ、茉美が可哀想じゃん」


「すいません。
俺、しほみん推しなので」




茉美さんと接点を持つのも嬉しいけど


やっぱりしほみさんと一緒にいられる時間が一番嬉しい。