イケメンクラスメイトの推し愛が重い
『だから学校で探しても会えないよ!!』って強めに言われた。
……そうなんだ。だから学校でも見つけられなかったのか。
うーん…そっか。会えないのか…。
「……や、それで諦められる俺じゃないだろ」
「……へ?」
「たぶんしほみさんが言ってた“秘密”ってこれのことだ。
気付いたんだから、きっとまた会えるはず」
同じ学校ならチャンスはいっぱいあるはずだ。
保健室登校なら保健室に行けば会えるかもしれないし。
「ありがとう茉美さん。
今度、お礼させてください」
茉美さんの手をぎゅって握って、まっすぐ茉美さんを見つめて言った。
「……はい♡
(志歩には悪いけどめちゃくちゃ得した…!)」
しほみさんごめんなさい。
俺、やっぱりあなたのこと簡単に諦められそうにないです。