イケメンクラスメイトの推し愛が重い
*
「ん…」
真夜中。
慣れない枕だからだろうか。
眠りについてから数時間で目が覚めた。
……喉渇いた。
水でも飲もうかと、茉美を起こさないように静かに部屋を出る。
キッチンの方へ向かうと、明かりが漏れていて
電気の消し忘れかなって、完全に油断してた。
「……しほみさん?」
「!!」
どうやら漏れていたのは部屋の電気ではなく、そこにいた人の持っていたスマホのライト。
だから、シルエットで私だってバレただけで、顔はしっかりとは見られてないと思う。
私は彼に顔を見せないように、バッと顔を背けた。
「……あ…なんか飲みます?」
「あ、み、水を…」
やばい、私
今スッピンなんだよー!!