イケメンクラスメイトの推し愛が重い
「……あの」
「ん?なにかしら?」
「うちの学園祭でライブするんですよね?
その……そのライブに
Mi☆Miを呼ぶことはできないでしょうか?」
「えっ」
梅森くんの発言に反応したのは結城ひな…じゃなくて私。
梅森くん…
もしかして、しほみに会う機会を作ろうとしてる…?
「春の学園祭はこの学校の在校生か卒業生しか参加できないのよ。
カップルの会う口実になんか使えないわ」
「あ……そうじゃなくて」
梅森くんは何か言おうとしたけど、
困った顔をして頭を掻くと、そのまま黙ってしまった。
…そうまでしてしほみに会いたい?
私はもう、会わないって言ったのに…。