イケメンクラスメイトの推し愛が重い



「……それよりそこのあなた。
職員室に用があったんじゃないの?」




少しの沈黙の後、


結城ひながハァ、とため息をついて私に言った。



……あ、そうだ。


私、日誌取りに来たんだった。





「あ…じゃあ私日直の仕事があるので」


「そう。仕事の邪魔してごめんなさい。
あ、わたし彼と少し話がしたいわ。
どこか2人になれるところに行きましょう」




結城ひなが、梅森くんの腕に抱き着いてそのたわわな胸をわざとらしく押しつけている。


……コイツ…もしかして梅森くんのこと狙ってる?


前に会ったとき、イケメンだとか言ってたもんね。



しかし、2人きりで話って…何言うつもりだろう。


結城ひなに「余計なこと言わないでね」と小声で伝えると


「場合によるわ」と返され、そのまま2人はどこかに行ってしまった。



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