イケメンクラスメイトの推し愛が重い
いやでも梅森くんの前で鼻つまむのは失礼すぎる。
早くここを立ち去ろう。
「じ、じゃあ私はこれで」
「あ、待って」
え!!まだ何か!?
「今日もバイト?」
「はい」
「ちょっと聞きたいことあるから、
行ってもいい?」
べつに私に許可とらなくても!勝手に来てくださいよ!
私は早くあなたから離れたい!
「お好きにどうぞ」
それでは、と会釈をして、足早にその場を離れた。
……梅森くんからした匂い…
あれに似てた。いや、たぶん同じ香水だ。
私が、アイドル時代に使ってた香水。