イケメンクラスメイトの推し愛が重い



結城ひなが用意するステージだから


もっと大きいとこなのかってドキドキしてたけど…


妥当って言われたら、そうかもしれない。




「前座って言われたら、
なんか緊張しないかも」


『なんで?』




だって、お客さんはMi☆Miに期待してるわけじゃないから。


プレッシャーとか、軽い方。




『結城ひなのライブの前座よ?
盛り上げられなかったら、あなた二度とステージに立てないと思って?』


「……大丈夫」




最初から


次にステージに立つときは、最後だって決めてる。




「結城ひなのライブを食うつもりでステージに立てる。
こんなに燃えるステージ、他にないよ」


『そう。期待してるわ』




……梅森くん。


私、このステージだけは逃げないよ。



だからその瞬間だけでも



見ていてほしい。




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