イケメンクラスメイトの推し愛が重い
*15.Mi☆Miができたのは
「……というわけで、
茉美、お願いできない…?」
「やることにしたんだ?」
「うん…」
学園祭も近いし、
Mi☆Miとして出てと言われた以上、茉美に相談しないわけにはいかなくて。
結城ひなに連絡した翌日に、
茉美たちが金沢さんの家に集合していたところにお邪魔していた。
「やっぱりやりたかったんじゃん」
「色々考えて、やりたいなって…」
「その時言ってくれればよかったのに」
「……覚悟が、なかったから…」
金沢さん家の廊下で、
奥の部屋から聞こえるにぎやかな声をBGMに、茉美と真剣な顔で向き合っている。
「あたしはやるよ。
志歩がやりたいって言うなら、やる」
「茉美…」
「……あのさ。
今まで言ってこなかったけど、
あたしにも、夢があったんだ」