イケメンクラスメイトの推し愛が重い



スリッパを脱いだり履いたりして、言いにくそうにしている茉美。




「言ってこなかったって…
言わなくても、アイドルになりたかったってことくらいわかるよ?」


「そうなんだけどー、それだけじゃなくてー…。
んー……でもやっぱり、この話は今はやめとく」


「はぁ?」


「もしあたしの夢が叶ったら、
その時に言うね」




……叶ったらって、ソロデビューでもするつもりだろうか?


茉美は茉美で、私の知らないところで頑張ってるのかもしれない。


なのに、Mi☆Miとしてもう一度ステージに立って…なんて。


私、酷いこと言ってるかも…。




「あのね、茉美」


「ん?」


「泣いても笑っても、
学園祭のステージは、Mi☆Miの最後だから…」




だから


茉美は茉美のしたいことを、これからも頑張ってほしい。




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