イケメンクラスメイトの推し愛が重い
*17.幸せにしたい人
「じゃあ、あたしお邪魔だから、
結城ひなのライブでも見に行こうかな」
茉美はニコッと私に笑顔を向けると、
「頑張れ」って私の肩を叩いて、梅森くんと入れ替わるように教室を出ていった。
「……茉美さんと、取り込み中だった?」
「ううん。大丈夫…」
……茉美の言う通り、
梅森くんが来なかったら、私が梅森くんを探しに行ってた。
梅森くんと
ずっと、こうして目を合わせて、話したかった。
「……久しぶり、だね…」
「……うん」
「…あっ、さっきの、うちわ!
あれ、手作り?」
「……まぁ…」
あれ。
私、梅森くんとどうやって話してたっけ。