イケメンクラスメイトの推し愛が重い



……梅森くん、なんか悩んでそうだったな。



今日も本屋に来るって言ってたし、


話してくれないかもしれないけど、それとなく聞いてみようかな。













「おはようございますー」


「おはよー、椿さん」




バイト先に着いて、先に準備してた大橋さんに挨拶をしたら、


急にドンッと背中に誰かがぶつかってきた。




「椿ちゃあん!!」


「?
羽田(はだ)さん、どうしたんですか?」




ぶつかってきたのは、同じバイト仲間の羽田さん(大学生)。




「この間椿ちゃんからボールペン借りたじゃない?
それ…どこかで落としちゃったみたいで…」




しゅん、と肩を落として「ごめんなさい」と何度も頭を下げてくる。




「あ、いいですよ別に。
ボールペンなんていくらでもありますし」


「でも、あれなんかのグッズじゃないの?」


「あー…まぁ、まだ持ってるんで大丈夫です」




腐るほど余ってるからなぁ。




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