イケメンクラスメイトの推し愛が重い
まさかアレと私があのステージに立ってたなんて誰も思うまい。
「あ!
志歩〜!と、直く〜ん!」
ブンブンと手を振ってる茉美の隣で、
『目立つと迷惑だろ』って金沢さんが注意してる。
金沢さんは常識人って感じで助かるよ…。
「……何しに来たの?」
「何しにって、べつに?
二人がどうなったかな〜って気になってたんだけど、
上手くいったみたいだね」
ニコニコ笑顔の茉美。
……なんか、
『あたしが背中押したおかげだよね?』とでも言いたげなドヤ顔してるんだけど…。
面倒くさいけど、言ってあげないとさらに面倒なんだよね…。
「……茉美のおかげだよ、ありがとう」
「いやいや〜!どういたしましてぇ!」
うわー、めちゃくちゃ調子乗ってる。
いつもの茉美だわ。