イケメンクラスメイトの推し愛が重い
外で歩きながら返事打つのもめんどいし、スマホの画面見ながら歩くのも良くないから、茉美に電話をかける。
コール音がすぐに消え、『志歩〜!』という声が聞こえた。
「はやっ」
『そりゃ今スマホ触ってたからね〜。
ね、鍋パ来る?』
「家族でやってるんじゃないの?」
『ううん、友達。
アイドル時代も知ってるやつらだから〜』
……あぁ、もしかしてヤンキー集団?
「……や、遠慮しようかな…」
『なんでなんで!?
全然、みんな志歩のこと知ってるし!
それに、そんな悪いやつたちじゃないよ!?』
「ヤンキーじゃん…アンタの友達…」
『悪いやつじゃないって!
鍋パやってるの友達の家だし、
そいつ全部負担してくれるし!
志歩、タダで食べていいんだよ!?』
タダ…。
……うっ…ものすごい誘惑…!!