イケメンクラスメイトの推し愛が重い
拾ってくれたマネージャーには申し訳ないけど(いやアイツ『絶対有名にする』って言ってたのにな?嘘ついた?)やめたいと言ったのは私。
だいたい、中学3年間を使って頑張っておひさまの下に出られなかったアイドルなんて、このまま続けても無駄。
こういうのは、“賞味期限”ってものがある。
少しでも期待されてるなら、とっくに地下から脱せられたはず。
芽も出なかった。もう種が腐ってたも同然。
そんなの、いくら待っても花が咲くわけないんだから。
「あたしも志歩も、アイドル志してたじゃん。
有名事務所に応募して…それで、採用されなかったけど、マネージャーに拾ってもらえたんじゃん」
「……そうだね」
「有名事務所には落とされちゃったけど、
マネージャーは『僕の目にはキミたちが輝いて映ってた!』って言ってたじゃん!
あたしたち、何もないわけじゃないじゃない?」