イケメンクラスメイトの推し愛が重い
やめないんだ。追いかけるのは。
「……“冷たい人”でもいいよ」
「え…」
「私、梅森くんの気持ち理解できないし。
Mi☆Miに会うなんて、絶対叶わないから」
私はどれだけ梅森くんがMi☆Miに会いたがっても
絶対にしほみんの姿では会ってあげないし。
そう思ってる私は、紛れもなく“冷たい人間”だよ。
希望なんて持たせてあげない。
「……そっか」
「……でもまぁ、
あのボールペン、欲しかったら何個かあげるくらいならできるけど…」
「欲しい!!」
食い気味に叫んだ梅森くんに、思わず仰け反った。
え……そんなに?
ていうか、道行く人が何事かとこっちを見てるけど…
梅森くん、動じてない。
好きなものの話になると周りが見えなくなるタイプ?
……梅森くんにとって、Mi☆Miってそこまでの存在なわけ?