イケメンクラスメイトの推し愛が重い
金沢さんも梅森くんも、Mi☆Miを肯定して、励ましてくれるけど
でも、数字がすべてなんだ。あの業界は。
慰めの言葉なんて、何の役にも立たない。
「……そっちこそ、
もっと買えばよかったじゃん」
買ってくれたら、売れ残ったやつを私が回収することもなかったかもしれないのに…。
「中学生だから、お金なくて」
うん、そうだよね。同い年だもんね。お金ないのは仕方ない。
大人のファンを獲得できなかったのが悪いんだ。梅森くんは悪くない。
一個買ってくれただけでも、あの時は死ぬほど嬉しかったし。
「……高校生になったら、
バイトして、もっとグッズ買おうって思ってたんだ。
けど、その前に消えちゃった。
……俺があと一年早く生まれて、
早くバイトも始めて、グッズをたくさん買えてたら…
Mi☆Miは無くならなかったんじゃないかって、今でも考える」
「…梅森くん…」