イケメンクラスメイトの推し愛が重い



梅森くんと視線を合わせずに、俯きながら歩いていたら




「………」




頬に冷たいものがとんっ、とぶつかった。




「あひゃあ!!」


「わ!ご、ごめん」




びっくりして声をあげたら


梅森くんまでびっくりしてた。



え、ていうか、


今、なんで、




「な、なんで頬、さわっ…!」


「え……あ、ごめん…つい…」




つい!?


さっきの冷たいものの正体は、梅森くんの冷えた指先。



梅森くん、


なんで急に私の頬を触ってきた!?




「あ!
な、なんかついてた!?」




ペタペタと顔を触ると


梅森くんがフフッと笑った。




「何もついてないよ。
……変なの、なんで触っちゃったんだろ」




人差し指でおでこを掻きながら梅森くんは呟く。


え、無意識でやったの?




「……あのー…
女の子に軽々しく触るの、やめた方がいいよ…」




最近手入れをサボってしまっているお肌に触られるなんて思わなかったし!



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