イケメンクラスメイトの推し愛が重い
『駅で会ったイケメン、前に言ってたライブ来てくれてたイケメンさんでさ〜!
話しかけたらめっちゃ警戒されてたけど、Mi☆Miの話したらめっちゃ食いついてきてぇ〜』
「……はぁ」
『それで、その旭んちで遊ぶのに誘ったんだけど』
「はぁ」
『まぁ普通には乗ってくれなかったんだけどさ、
Mi☆Miも呼ぶから!って言ったらOKしてくれてさ〜!』
「………は?」
オイオイオイ。
今なんか、やばいこと言わなかった?
「それ、茉美だけだよね?」
電話だから相手には見えてないけど、頬が引き攣っていく。
茉美からの返事、嫌な予感しかしない。
『ううん、しほみんも来るかもって言っといた』
───ポロン。
これ以上茉美の話を聞いてはいけないと思って電話を切った。
嘘でしょ…なに勝手なこと言ってんの?