イケメンクラスメイトの推し愛が重い







「ありがとうございましたー」




茉美のことを気にしてる暇もなく、今日もバイト。




「お客さんいなくなったし、
店閉める準備しよっか」


「はい」




そろそろ閉店の時間になる。


レジ締めに入ろうとしたところで。




「いらっしゃいませー」




閉店間際にお客様が来店。


でもレジは複数あるから、1つは締めちゃおうと作業を続けようとしたら。




「あ……すいません、閉店作業中に」


「いえ……あ」




お客さんが声をかけてきて、


それが、困ったように笑う金沢さんだったから、


とりあえず『どうも』と会釈をした。




「カバーかけてもらっていいですか?」


「……はい」




レジに文庫本を持ってきた金沢さん。



……そっか。金沢さんの家、ここから近かったもんね。


普通に、本屋を利用しに来ただけ?



……てっきり、茉美のことでも話に来たのかと思っ…




「志歩ちゃん、
バイト終わったら、少し話していい?」




………あ。やっぱり茉美のことかも。



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