イケメンクラスメイトの推し愛が重い
「茉美には志歩ちゃんがここでバイトしてることは言ってない」
「……ありがとうございます」
あれ…じゃあ、
金沢さんは、前から私がここでバイトしてるの知ってた?
「志歩ちゃん、カバーかけ上手」
「……一応、研修で習うので」
「雑な人もいるよ。
すごく綺麗」
いきなり褒めてくる金沢さんに、なんとなく警戒心。
褒めて油断したとこで、茉美のことで責めてくるつもりか?
「……あ。
もう閉店時間過ぎたので、閉めてもいいですか?」
「あぁ…長話してごめん。
外で待ってる」
『カバーありがとう』と言った金沢さんは、お会計を終えて店を出て行く。
そのあとを追いかけてお店の入り口に移動して、自動ドアのスイッチを切った。