イケメンクラスメイトの推し愛が重い
不安しかない道は、もう疲れた。
「あたしはまだ諦めたくないよ。
友達がみんな応援してくれてる」
「じゃあ茉美がソロで続ければいいじゃん」
「志歩がいないと意味ないの!」
あーーもう。なんでこんなにしつこいの?
「あのね志歩。
アンタはあの地下のキャパ極小のライブハウスに来るファン、一人一人顔見たことある?」
「ない」
だってあそこにいたの、
アイドルなら誰でも見境なく応援しそうなドルオタみたいな人と、茉美の友達しかいなかったし。
「なんで少数ファンなのに一人一人見ないの!?」
「いや見ないよ!
ていうかあのライブハウス、ライトだけはクソ眩しくて客席なんて見れないよ!!」
あぁ!地下アイドル時代のビジョンを思い出させないでくれ〜!!