イケメンクラスメイトの推し愛が重い
シャッターを閉めてレジに戻ったら、
店長がレジ締めをしてくれていた。
「店長、ありがとうございます」
「いいえ。
こっちのレジは大丈夫だった?」
「はい。ちゃんと金額合ってました」
「じゃああとは僕がやっておくから、
椿さんあがっていいよ」
「ありがとうございます。
お先に失礼します」
店長に挨拶して、一足先にロッカールームへ戻る。
エプロンを脱いでロッカーを閉め、裏口からお店を出た。
……金沢さん、待ってるって言ってたけど、どこで?
駅の外かな?と思って駅から出たら
スマホをいじって、駅の壁にもたれている金沢さんを見つけた。
「お待たせしました」
「…志歩ちゃん」
「話ってなんですか」
茉美に内緒で、わざわざ一人でここに来たんだ。
どうせ、今朝のお説教かな。