イケメンクラスメイトの推し愛が重い

こんな、男の子と密着したことないから


自分でもわかるくらい、心臓がドッドッってうるさく動いてる。



てか、梅森くんが


めちゃくちゃ優しい。




「……荷物、
上置きましょうか？」


「えっ？
あ、い、いい！大丈夫です！」




私に『冷たい人間』と言った人とは思えない。


気遣いできて、イケメンで…モテるよなぁ、うん。


なのになんでこの人は



受験失敗するほどMi☆Mi(私たち)に夢中だったんだ！？



……本当に理解できない。変な人。


夢みたいだって思ってるのは、こっちだよ。




「しほみん…さん」


「……しほみでいいです」


「しほみさん」




同級生なのに、“しほみさん”ってなんか……年上みたいに聞こえて気持ち悪いけど。


しほみんさんの方が気持ち悪いし。



……本当は、“椿さん”でいいんだけど。