イケメンクラスメイトの推し愛が重い

けど、梅森くんは気付いてないし、


クラスメイトの椿でぇ〜す！とは私は言えない。茉美と違ってバレたくない。


とりあえず『椿志歩』と『しほみ』と、別人のように振る舞わなければ。




「しほみさんは…Mi☆Miをやめてから、どうしてましたか…？」


「………」




普通に高校に通って、本屋でバイトして、


あなたとも普通に話してましたよ。




「……あなたには関係ないでしょ？」




だけどそれは『志歩』の話。


高校生になった時点で、しほみはもういない。


どうしてたか、なんて、どうもしてないのよ。




「そ…ですよね。ごめんなさい。出過ぎた真似を」


「……」


「……友達に、Mi☆Miを知ってる子がいて、
その子にも言われました。
会えるわけないって。
それが、会えたからって調子に乗りました。
所詮俺はただのファンだし…すいません、高望みしました」




素直に謝るんだ？


あれだけ探してた人が目の前にいて、


もっとグイグイくるのかと思ってたけど…



変なところで紳士的。