イケメンクラスメイトの推し愛が重い



「……言ったでしょ、『話しかけないで』って。
仲良くなる気なんてないの。
……放っといてくれる?」




そんな梅森くんに諦めてもらうには、やっぱり冷たくするしかない。


せっかく好いてくれてるのに心苦しいけど…



ナンパしたのは茉美だし、しほみ()とはあんまり仲良くしない方が梅森くんのためだ。




「……すいません。
だけど、俺…」


「あー、梅森くん?
しほみん嫌がってるし、あんまグイグイ行かない方がいいんじゃない?」




するといきなり金沢さんが割って入ってきて、


しほみんはこっち、って私の腕を引っ張って、よろけないように支えてくれた。


そういえば、ずっと隣にいたんだった。


梅森くんとイチャついてたみたいで恥ずかしい…。




「せっかくだし、茉美とも話してやって。
連れてくる」




金沢さんが少し離れたところに座っている茉美に声をかける。


茉美はなんだか照れくさそうにしながら、席を立ってこっちに歩いてきた。



< 92 / 257 >

この作品をシェア

pagetop