イケメンクラスメイトの推し愛が重い
「……言ったでしょ、『話しかけないで』って。
仲良くなる気なんてないの。
……放っといてくれる?」
そんな梅森くんに諦めてもらうには、やっぱり冷たくするしかない。
せっかく好いてくれてるのに心苦しいけど…
ナンパしたのは茉美だし、しほみとはあんまり仲良くしない方が梅森くんのためだ。
「……すいません。
だけど、俺…」
「あー、梅森くん?
しほみん嫌がってるし、あんまグイグイ行かない方がいいんじゃない?」
するといきなり金沢さんが割って入ってきて、
しほみんはこっち、って私の腕を引っ張って、よろけないように支えてくれた。
そういえば、ずっと隣にいたんだった。
梅森くんとイチャついてたみたいで恥ずかしい…。
「せっかくだし、茉美とも話してやって。
連れてくる」
金沢さんが少し離れたところに座っている茉美に声をかける。
茉美はなんだか照れくさそうにしながら、席を立ってこっちに歩いてきた。