イケメンクラスメイトの推し愛が重い
*7.本気出します
「うぅ…
顔良すぎて緊張して話せなかった…」
目的の金沢さんちの別荘に着くと、
女子2人しかいないなら、必然的に茉美と同じ部屋にさせられた。
そして梅森くんと上手く話せなかった、と猛省中の茉美。
「ナンパできたんだから、話すくらい余裕じゃないの?」
「全然!今日私服だからさらにかっこいいの!イケメン!
これはもう、“まみたそ”にならないともたないわ」
部屋でメイクして、茉美は“まみたそ”スイッチを入れる。
……もう茉美がまみたそだってバラしたんだから、あんまり変わらないような気もするんだけど?
「ってかさー!!」
「わ!なに急に大声…」
「やっぱりあのイケメン、志歩推しだと思う!!」