「見えないモノ」と「私」

ACT1.今日見た夢

思い出すと背筋がゾクゾクする・・・。
なんだったんだろう?あの夢・・・。
 
私は昨日お布団に入り、寝たものだと思っていた。でも、寝たはずなのに現実と夢の狭間にいるような感じだった。
私はまたこの状態に陥ったか、と今日は何が起こるんだ?と考えながらその状態から目が覚めるのを待っていた。
 
そして、その狭間の状態で耳元で音がした。

フー・・・フー・・・

なんだか荒い息が聞こえる。
私は体を強張らせてじっと「それ」が去るのを待った。
しかし、なかなか去っていかない。
私は顔を見てやろうと思い、振り返ろうとした。

・・・振リ向クナ

そのはっきりとした言葉に私は固まった。
かなり低い声だった。

フー・・・フー・・・

「それ」の荒い息はまだ続いていた。
そして、体に何かが巻き付いたような感覚に襲われた。
ザワザワと「何か」が体を取り纏っている。

次の瞬間、体をまさぐられているような感覚に陥った。
服を着ているのに直接触れられているような感覚・・・。
抵抗しようにも、「この世のものではないもの」なことぐらい私にも分かる。

「見えないもの」の行動はどんどんエスカレートしていった。
胸から敏感なとこらまで細部に渡ってまさぐり始めた。
その触れ方が上手なのか声が漏れそうになる。
抵抗しようにも体が動かない。

「見えないもの」はまさぐる手をなかなかやめようとしない。
胸を掴まれたかと思ったら、胸の先の方を弾かれたりして、まるで私がどうすれば反応するのか分かっているような感じだった。
「見えないもの」は執拗に何度も胸をまさぐってきた。

そして、下の方にも手が伸びていった。
敏感なところを何度もいじったり、指のようにも感じる「もの」で、大事なところに何度も入れたり抜いたり・・・。
「見えないもの」は胸と大事なところの攻撃をやめようとはなかなかしなかった。

だめ・・・これ以上は・・・やめて・・・

声が出ないのについ出そうとしてしまう。
体がどんどん反応していく・・・。
ただでさえ敏感体質なのにこれ以上されたら体がおかしくなってしまう。

やめて・・・体・・・反応しちゃう・・・

私は過敏に反応している体をとにかく抑えようとした。
でも、「見えないもの」は手を止めない。

はぁ・・・あぁ・・・・ぁ・・・

声が漏れそうになる・・・。

次の瞬間だった・・・。

・・・ズンッ!!

私の大事なところに「何か」がが入るのが感じた。

あっ・・・・・・

思わず声を上げそうになる。
何かが入ったと同時に、意識が途絶えた・・・。


 私は昔から、よくレム睡眠の状態になると現実と夢の狭間で現実のような夢を見ることがある。こういう夢もたまに見るときがある。でも、じゃあそういう欲求が溜まっているのかと言えばそういうわけではない。現実のような夢の種類は様々でこの手の夢はその一つと言うだけだ。
 ただ、今回は目が覚めてからしばらく大事なところがジンジンして痛みがしばらくあった。

勘弁して・・・私はそう思いながら、今日も一日頑張らなきゃと自分に言い聞かせた。

ただ、これは始まりに過ぎなかった・・・。
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