【完結】借金返済のために結婚したのに、いつの間にか愛で包まれていました。
「俺的には、まあ褒めてるつもりだけど」
「……そうですか」
褒められてる気があまりしないのは、なぜなのだろうか……?
「まあお前、身体の方は結構いいんだけどな」
「はっ!?」
い、いきなりなに!? 今の変態発言はなんなの!?
「結構ムチムチしてるし」
「……むっ、ムチムチッ!?」
それは、何?褒められてるってこと?
いや、でも……。
「大丈夫だ。そんなことはアイツに言ったりしない」
「い、言われても困りますっ」
そんなこと言われたら、私だってやだよ!
「安心しろ。言わないから」
「……本当ですからね」
「分かってるよ」
でも……私の身体のこと褒めてくれたのは、意外だった。
確かにベッドの上で私を抱く時、泰裕さんはいつも私の身体を愛おしそうに撫でている。
それはセックスの時、気持ちを高ぶらせているからだと思っていたけど。……違うのかな?
「お、友人はもうすぐで着くらしい」
「そうなんですか」
「俺たちはもう少しかかるから、待っててもらうな」
私は泰裕さんに「はい」と返事をして、スマホを開く。
スマホを開いた私は、小説アプリを開き小説を読んでいく。